東日本橋レディースクリニック

東日本橋にある駅チカクリニックです。診察中には説明しきれない事を中心に女性医療に関する事を書いています。

お茶うがいでインフルエンザ予防?

インフルエンザが流行り出していますが、皆さんワクチンは打ちましたか?

 

ワクチンを打っても感染することはあります。また40度高い熱が出ることもあります。しかし、ワクチンを打つことで感染の確率を下げたり、入院しないといけなくなるほど悪化する確率を下げることが出来ます。

 

まだワクチンを打ってない方は、早めに打ってくださいね。

 

さて、今回はワクチンとは別のインフルエンザ予防について説明したいと思います。

 

それはお茶でウガイをするという方法です。

 

まずはこちらの論文から。

 

Gargling with tea catechin extracts for the prevention of influenza infection in elderly nursing home residents: a prospective clinical study. - PubMed - NCBI

 

この論文では、老人ホームに入っている65歳以上の124名を対象に、茶カテキンで1日3回ウガイをする76名と、水で1日3回ウガイをする48名に分かれてもらい、インフルエンザ感染について調べています。

全員、インフルエンザワクチンも打っています。

 

カテキンでのウガイで使ったものには、200μg/mlのカテキンが含まれており、そのうち60%はエピガロカテキン3-ガラートという種類のカテキンです。500mlのペットボトルでいえば、100mgのカテキンが含まれることになります。

「おーいお茶」で言うと、普通の500mlペットボトルにはカテキンが200mg、トクホの方は500mlで400mg入っています。

濃度的には市販の普通の緑茶でも大丈夫と言えそうです。

 

その結果、インフルエンザに感染したのは、茶カテキンうがいで1.3%(1名)、水ウガイで10%(5名)という結果になりました。

 

対象となった人数は非常に少ないのですが、この結果だけから言うとカテキンでのウガイ効果はかなり高いことが期待できます。

 

そこで、同じようにカテキンうがいの効果を調べた論文を探したのですが、、、ほとんどないんです。

 

そのうちの一つがこちら

 

Effects of green tea gargling on the prevention of influenza infection in high school students: a randomized controlled study. - PubMed - NCBI

 

こちらの論文では、2011年12月から2012年2月にかけて、静岡県の高校生757人を対象に、緑茶でのウガイ効果を検証しました。

 

緑茶で1日3回うがいをするグループが384人、水で1日3回うがいをするグループが363人です。

 

その結果、緑茶でうがいしたグループでは19人(4.9%)、水でうがいしたグループでは25人(6.9%)がインフルエンザを発症し、明らかな予防効果は認められませんでした。

ただし、高校生年代でしっかりと1日3回のウガイが出来ていなかった、という問題点は指摘されています。

 

最初にご紹介した老人ホームでの検証の方が、施設に入っている方のウガイだったので、ある程度厳密にウガイ回数を確保できた可能性が高いと言えますね。

 

このように緑茶によるウガイには、インフルエンザを予防する効果があるのかもしれません。特別な薬が必要な訳でもなく、比較的手軽に試せる方法なので、緑茶ウガイを試してみてはどうでしょうか?