東日本橋レディースクリニック

東日本橋にある駅チカクリニックです。診察中には説明しきれない事を中心に女性医療に関する事を書いています。

ニキビ治療が性生活に悪影響を及ぼす可能性

ニキビ治療で塗り薬を使ったりピルを内服する方もいると思いますが、なかなか治らないニキビに対して「利尿剤」というタイプの薬を使う事もあります。

 

名前としては、スピロノラクトン(商品名としてはアルダクトンと呼んだらします)という薬です。

 

この薬には、男性ホルモンを抑える作用があります。女性自身の体の中にもごく僅かながら男性ホルモンが存在しており、この男性ホルモンがニキビの原因になる事に着目して、スピロノラクトンという薬を使うことになります。

 

保険が効かない薬なので、自費で既に飲んでいる方もいるかもしれませんが、今回はこの薬の副作用として、性生活に影響が出るかもしれないことを説明したいと思います。

 

Spironolactone May be a Cause of Hormonally Associated Vestibulodynia and Female Sexual Arousal Disorder. - PubMed - NCBI

 

この論文では、にきび治療としてのスピロノラクトンがデリケートゾーンの痛みや性的興奮が感じなくなる副作用を引き起こしている方たちについて報告しています。

 

7名の方がスピロノラクトンによって、性行為による痛みと性的興奮の低下を訴えました。

全員がスピロノラクトンを中止し、デリケートゾーンに0.01%エストラジオール/0.1%テストステロンのジェルを塗った所、症状が明らかに改善しました。

 

スピロノラクトンの添付文書には、副作用として性欲減退も挙げられていますが、同じような理屈で性行為の際のデリケートゾーンの痛みも出現する可能性は十分あります。

 

そのため、このお薬を使って性行為に関する悩みが出てきた際には、かかりつけ医、もしくは婦人科で相談される事をお勧めします。