東日本橋レディースクリニック

東日本橋にある駅チカクリニックです。診察中には説明しきれない事を中心に女性医療に関する事を書いています。

妊娠したいけど生理痛もつらい

以前、妊娠を希望しているけれど、生理痛が辛い方にデュファストンという薬を継続して内服する効果について解説しました。

 

https://www.obgyne.work/entry/2019/10/12/180000

 

今回は、また違うお薬で、ロイコトリエン拮抗薬という薬を紹介したいと思います。

 

この薬はアレルギーに対する薬なので、生理痛に対しては保険が効きません。もし、アレルギー性鼻炎があって、他のアレルギー薬を飲んでいる方であれば、生理痛に対する効果に期待して、こちらの種類に変えてみるのは1つの手かもしれません。

 

そんなロイコトリエン拮抗薬と生理痛についての論文がこちら。

 

Efficacy of montelukast, a leukotriene receptor antagonist, for the treatment of dysmenorrhea: a prospective, double-blind, randomized, placebo-contr... - PubMed - NCBI

 

この論文では、生理痛に悩む女性を2つのグループにわけ、24名にはロイコトリエン拮抗薬を内服してもらい、26名にはプラセボ(薬としての効果が何もない粒)を内服してもらいました。

 

その結果、痛みの強さや痛み止めを使う回数はロイコトリエン拮抗薬の方がやや少ない傾向がありました。

 

中でも、痛みの強さが半分以下になった方は、ロイコトリエン拮抗薬では4名だったのに対し、プラセボでは0名でした。

また、痛み止めを使う回数が半分以下になったのも、ロイコトリエン拮抗薬では9名だったのに対し、プラセボでは3名でした。

 

全体としてのロイコトリエン拮抗薬の効果という評価ではやや乏しい結果となったのですが、「効く人には結構効く」ということが言えそうです。

 

基本的に喘息やアレルギー性鼻炎の時に使うアレルギー薬なので、ホルモンに対する影響を考える必要はなく、妊娠希望のある方や不妊治療をしている方でも問題なく使える薬になります。

 

妊娠希望がある時にはピルなど避妊効果が出てしまう薬が使えず、鎮痛剤や漢方でコントロールすることになるのですが、以前説明したデュファストンという薬にあわせて、今回のロイコトリエン拮抗薬というのも試してみる価値はあるのではないでしょうか?

 

一点だけ注意点があるとすれば、婦人科においてそれほどメジャーな治療法ではないため、受診された病院でロイコトリエン拮抗薬のことを話しても「??」となってしまう可能性はあります、、、