東日本橋レディースクリニック

東日本橋にある駅チカクリニックです。診察中には説明しきれない事を中心に女性医療に関する事を書いています。

ヘルペスの再発予防について

平和島レディースクリニックのブログの方で、妊娠中とヘルペスについて以前書きました。

 

妊娠中と授乳中の性器ヘルペスについて

妊娠中と授乳中の性器ヘルペスについて - 平和島レディースクリニック

 

そこで、今回はヘルペスの再発予防について説明したいと思います。

 

 

Valaciclovir for the suppression of recurrent genital herpes simplex virus infection: a large-scale dose range-finding study. International Valaciclovir HSV Study Group.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9728526

 

こちらの論文では、年間に6回以上ヘルペスを再発する方1479人を対象に、バラシクロビルというヘルペス治療薬を毎日飲む治療法を検証しました。

 

その結果、バラシクロビルを内服した方では、再発リスクが71%低下し、バラシクロビルを内服していない人では、1年間で95%が再発したのに対し、バラシクロビルを服用することで40%の方が1年間全く再発しませんでした。

 

ただ、再発が予防出来ていたとしても、ヘルペスの排泄は続いているため、性行為によってパートナーに感染させるリスクはあります。

 

実際に、ヘルペスに感染したことのある方が、上で説明した再発予防の薬を継続した場合にパートナーへ感染させるリスクについて調べた論文があります。

 

それがこちら。

 

Once-Daily Valacyclovir to Reduce the Risk of Transmission of Genital Herpes

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa035144

 

こちらの論文では、1484組のカップルを対象に調査し、そのうち743名にヘルペス再発予防薬を8か月間継続してもらいました。

その結果、再発予防薬を内服した群では、再発率が0.5%(4名)だったのに対し、再発予防薬を内服しなかった群では、再発率が2.2%(16名)となりました。

パートナーに対する感染予防という点でも、再発予防の薬は効果的だということがわかります。

 

ヘルペス自体は、症状が無くても感染してしまうこと、感染部位としては肛門・お尻・太腿があるため、コンドームによる完全な防止も難しいことになります。

 

繰り返すヘルペスに悩む方は、保険診療が可能なので、ぜひ再発予防という治療方法も検討してみてくださいね。