東日本橋レディースクリニック

東日本橋にある駅チカクリニックです。診察中には説明しきれない事を中心に女性医療に関する事を書いています。

妊娠中はどちら向きで眠ればいいのか

妊婦健診をしていると、どちら向きになるのがいいのか聞かれることがよくあります。

 

そこで、今回は妊婦さんが寝る向きと赤ちゃんのリスクについてまとめた論文を読んでみたいと思います。

 

https://www.thelancet.com/journals/eclinm/article/PIIS2589-5370(19)30054-9/fulltext

 

今回の論文はこちら。

 

お母さんの寝る向きと、28週以降の死産について調べています。

 

3108人の妊婦さんに対して調べたところ、仰向けに寝た場合は、左向きに寝た場合と比べて、死産の確率が2.63倍になっていました。

 

左向きと右向きでは死産の確率は変わりませんでした。

 

仰向けによるリスクが高いことがわかりますし、そこにお母さんの肥満や喫煙、赤ちゃんが小さすぎることは関係していませんでした。

 

これらの結果から、全ての妊婦さんが28週以降は仰向きで眠るのをやめて、横向きで眠るようにすれば、死産の確率を5.8%下げることができると言えます。

 

以上、妊娠後期での妊婦さんの寝る向きについての論文でした。

 

おそらく、お腹が大きくなって仰向きに眠っていると、お母さんの背中側にある太い血管が大きくなった子宮に圧迫されて、お母さんの血圧が下がってしまい、それが赤ちゃんにも影響するのだと思われます。

 

妊婦健診の時にお腹の上からエコーする時も、妊娠後期は真上を向いてやるのがキツくなってくることもあるので、寝る時は楽な方を下にして横になるようにして下さいね。