東日本橋レディースクリニック

東日本橋にある駅チカクリニックです。診察中には説明しきれない事を中心に女性医療に関する事を書いています。

妊娠と喫煙についての論文

今回ご紹介する論文はこちら

 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/26827877/?i=3&from=/31362943/related

 

こちらの論文では妊娠のどの時期まで喫煙すれば出産に影響が出るか、ということを検証しています。

 

対象は、2006年から2012年にオハイオ州で生まれた91万3757人の妊婦さんで、25%近い方に喫煙習慣がありました。

 

そのうち、38.8%の妊婦さんが禁煙し、61.2%の妊婦さんは妊娠中も喫煙を継続しました。

 

早い段階で禁煙した妊婦さんでは、喫煙しない妊婦さんと同程度の早産率でした。

 

一方、妊娠14週まで喫煙していた妊婦さんでは、37週以前の早産率は余り上昇しないものの、28週以前の早産率は20%上昇しました。

 

また、妊娠14週以降に禁煙した妊婦さんでも、妊娠37週以前の早産率は上昇しませんでしたが、妊娠28週以前の早産率は明らかに上昇していました。

 

最後に、妊娠28週以降も喫煙していた妊婦さんでは、65〜78%も早産率が上昇していました。

 

以上のことから、かなり早期に禁煙した場合のみ早産率が上がらず、妊娠14週よりも早く禁煙する必要性がわかります。

 

この論文では副流煙電子タバコに関する検証はされていませんが、副流煙にも電子タバコにも同様のリスクが考えられるため、妊娠が分かった時点で周囲の環境にも気をつけるようにしましょう。

 

なかなかタバコを辞められない方はこちらもどうぞ

 

https://obgyne.hatenablog.com/entry/2016/01/21/210000