東日本橋レディースクリニック

東日本橋にある駅チカクリニックです。診察中には説明しきれない事を中心に女性医療に関する事を書いています。

帝王切開って何回できるの?

帝王切開2回したので、もう次の子は諦めてます。

 


このように外来で相談されることが時々あるんですが、どうも帝王切開の回数には限度があると思われている様子。

 


結論から言うと、帝王切開の回数に限度はありません。

 


ただ、回数を重ねるごとにリスクは上がっていきます。

 

 

例えば、胎盤の位置が低くて子宮の出口に近い状態を前置胎盤といいますが、前置胎盤の時には、胎盤が子宮から剥がれない危険を考えないといけません。

 

 

胎盤が子宮にくっ付いて剥がれない状態を癒着胎盤といいますが、二回目の帝王切開では10%、3回目では40%と、前置胎盤に癒着胎盤が合併する確率が上がっていきます。

 

 

帝王切開を繰り返しても必ず前置胎盤になる訳ではなく、胎盤の位置が低くなければ問題ないのですが、胎盤の位置がたまたま低かったりすると、癒着胎盤の心配をしないといけなくなる訳です。

 


しかも、癒着胎盤かどうかが前もってわかりにくい、というのが難しいところ。


実際に帝王切開してみて、胎盤を剥がそうとして初めて剥がれるかどうかがわかるんです。

 

スルッとはがれればいつも通りの帝王切開で終わりますが、癒着してたりすると、既に胎盤を剥がした部分からの出血がどんどん増えてしまって、非常に危険!

 

なので、もし癒着胎盤の可能性を疑う時には、ひとまず胎盤にはノータッチでお腹を閉じて、後日自然に胎盤が出てくるのを待ったりすることも。

 

いずれにせよ、帝王切開を繰り返して、胎盤が低い位置にある時には、癒着胎盤の可能性を考えないといけなくなるので、そういう意味では帝王切開を繰り返すのはリスクが高いと言えます。

 

ただし、無条件に帝王切開は2回が限度、3回が限度っていう訳ではないので、そこはご心配なく。

 

あと、たまにいらっしゃるのですが、かなり妊娠の早い段階で前置胎盤だと言われました、という妊婦さん。

 

胎盤の位置って、妊娠後期にかけて徐々に移動するんです。


なので、20週くらいで多少胎盤の位置が低くても、問題なくなることが多いです。

 

なので、あまり早い週数で前置胎盤といわれたとしても、そこまで心配しないでくださいね。