東日本橋レディースクリニック

東日本橋にある駅チカクリニックです。診察中には説明しきれない事を中心に女性医療に関する事を書いています。

喫煙は子宮頸がんのリスクになる

今回ご紹介する論文はこちら

 

https://academic.oup.com/jjco/article-abstract/49/1/77/5165106?redirectedFrom=fulltext

 

以前から喫煙が子宮頸がんのリスクになると言われていたのですが、日本人女性における喫煙と子宮頸がんの関係性についての研究がありませんでした。

 

そこで、この論文では、pubmedや医中誌といった日本国内の論文を集めたデータベースから、子宮頸がんと喫煙に関するデータを集めて評価しました。

 

その結果、2つのコホート研究と、3つのケースコントロールスタディからデータを得ました。

 

コホート研究

  子宮頸がんにかかっていない人をたくさん集め、その後、長期間にわたってフォローし、喫煙している人と喫煙していない人で、子宮頸がんの発症率を比較した研究。

 

ケースコントロールスタディ

  子宮頸がんを発症している人と、発症していない人を集めて、それぞれのグループで喫煙率を比較した研究。

 

これら5つの研究データ全てが、喫煙は子宮頸がんのリスクになるということを示していました。

 

具体的には、喫煙したことのある方は、喫煙したことのない方に比べて、子宮頸がんになるリスクが2.03倍となっていました。

 

また、4つの研究では、喫煙本数が多いほど、子宮頸がんになるリスクが高くなることを示していました。

 

以上のことから、喫煙は子宮頸がんのリスクになるということが言えます。

 

子宮頸がんは、いきなり癌になるわけではなく、異形成という状態を経て癌になることが分かっています。

 

そして、子宮頸がん検診で見つかるのは、多くが異形成という状態であり、異形成も軽いものであれば、ほとんどが自然に治ると言われています。

 

ただし、今回の論文が示すように、喫煙は子宮頸がんのリスクとなる為、異形成が自然に治るのを阻害する要因として喫煙が挙げられます。

 

喫煙自体が様々な癌のリスクとなる為、禁煙は非常に大切ですが、特に子宮頸がん検診で異形成を指摘されている方は、是非とも禁煙を心がけてください。