東日本橋レディースクリニック

東日本橋にある駅チカクリニックです。診察中には説明しきれない事を中心に女性医療に関する事を書いています。

子宮筋腫の再発について

子宮筋腫の手術をする時、一昔前は開腹手術でお腹を大きく切っていたのですが、最近では腹腔鏡手術と言って、キズが小さい内視鏡手術が増えてきています。

 

そこで、今回は子宮筋腫の術後再発率について、開腹手術と腹腔鏡手術を比べた時の論文をご紹介したいと思います。

 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5836951/

 

こちらの論文では、474人の腹腔鏡手術と、279人の開腹手術を比較しています。

観察期間は6ヶ月から8年間で、再発の基準は1cm以上の子宮筋腫が確認された時としています。

 

8年後における子宮筋腫の再発率は、開腹手術が63.4%で、腹腔鏡手術は76.2%でした。

 

開腹手術の方が低い再発率となる原因としては、開腹した医師が自らの手の感触で、より小さい子宮筋腫を見つけることが出来るため、かなり小さい子宮筋腫まで根こそぎ摘出できるからだと思われます。

 

腹腔鏡手術では、かなり狭い部分でも腹腔鏡で拡大しながら手術できるため、細かい手術をすることが可能なのですが、子宮筋腫に関しては、見た目だけで小さいものを見つけることができず、どうしても取り残しが出来てしまいます。

 

そのため、開腹手術に比べて腹腔鏡手術の方が再発率が高くなってしまうのだと考えられます。

 

開腹手術であっても、何年も経つとそれなりに再発してしまうのが子宮筋腫の特徴でもあるので、傷の大きさや入院期間など、総合して開腹手術にするのか、腹腔鏡手術にするのかを選んでもらえれば、と思います。