東日本橋レディースクリニック

東日本橋にある駅チカクリニックです。診察中には説明しきれない事を中心に女性医療に関する事を書いています。

お題「これって私だけ?」

お題「これって私だけ?」

小学生の頃、太陽を肉眼で見るのが大好きでした。。。

本当はダメなんですよ、肉眼なんかで見るのは。

でも、なぜか太陽を見るとクシャミが出るんです。

クシャミって出ると少しスッキリするじゃないですか。

だから、小学生の頃は、頻繁に太陽を見ては、わざとクシャミをしていました。


さすがに大人になってからはやらなくなりましたけど、代わりに別のものでクシャミが出るようになりました。

 

それは

 

<b>チョコレート</b>

 

というよりカカオです。

 

甘いチョコレートではまず出ないんですが、カカオ濃度が高いと鼻がムズムズしてきて、決まって2~3回はクシャミが出るんです。

 

きっとアレルギーだと思うんですが、濃いチョコレートだと確実にクシャミが出るんです。

 

チョコレートが大好きなので、毎回クシャミをしながら食べています。

 

これ以上アレルギー症状がひどくならないように祈りながら。。。

 

クリニック周辺グルメ ベーグル編

時々前を通るといつも行列が出来ていて非常に気になっていたお店に行ってきました。

 

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「123BAGEL」さんです。

 

tabelog.com

 

ベーグルやサラダが置いてあってランチのテイクアウト専門店です。

 

お昼ご飯や食べた後に通り掛かったのですが、いつもの行列が全くないので、いい機会だと思って買ってみました。

 

「くるみとメープルシロップ」です。

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外はカリッと中はモチモチしていて、とても美味しいベーグルに、香り豊かなくるみが入っていて、ベーグルってこんな美味しいんだと驚きました。

 

そして「あんバター」

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こしあん粒あんが選べて、今回は粒あん。かぶりついたら横からあんこが溢れくらいたっぷり入っていて、甘さ控えめのあんこがとても美味しかったです。

 

他にもたくさん種類があったので、ぜひ今度は違うベーグルも試してみたいと思います。

 

 

 

 

ビタミンCが手術の痛みを改善する可能性

今回ご紹介する論文はこちら

 

Effect of Intravenous High Dose Vitamin C on Postoperative Pain and Morphine Use after Laparoscopic Colectomy: A Randomized Controlled Trial

 

2013年から2014年にかけて、大腸癌のために腹腔鏡手術を受けた20歳から75歳の方を対象に、全身麻酔がかかってから50mg/kgのビタミンCを投与しました。一方でコントロール群としては同量の生理食塩水を投与し、患者自身にはどちらが投与されているかわからない状況で比較しました。

痛みのコントロールとしては、PCAという方法がとられました。これは、患者さん自身が痛みを感じたときにボタンを押すことで自動的に鎮痛剤が入るようになるシステムです。今回の論文では、1回ボタンを押すごとに1mgのモルヒネが入るようなPCAシステムが使われています。

また、痛みが10段階中4以上になるようであれば、トラマドールという鎮痛剤を50mg注射して、痛みをコントロールするようにしています。

 

以上の方法で、ビタミンCを投与した群50名、コントロール群50名を比較しました。

 

その結果、術後2時間、6時間、24時間ともにビタミンC投与群で痛みのスコアが軽くなることが示されました。しかし、咳をした時の痛みは、ビタミンC群もコントロール群ともに同様の痛みがありました。

また、術後2時間までのモルヒネ使用量は、ビタミンC群の方が少なくなりましたが、術後6時間、24時間ではどちらの群もモルヒネ使用量は同等でした。

痛みが強くなった時に使用するトラマドールという薬の量に関しても、コントロール群でより多く必要とされました。

 

このように、術前にビタミンCを投与することで、術後の痛みをある程度軽くすることが出来る可能性があります。術後2時間まではビタミンCによる効果が認めれているのですが、それはビタミンCを投与しても短時間で体内から排出されることが原因として考えられます。

今回の論文では、術前のみのビタミンC投与でしたが、術後にも投与してビタミンCの血中濃度を維持することで、より痛みを軽く、痛み止めの使用量を減らせる可能性があります。

 

以上がビタミンCの点滴で術後の痛みが軽くなるかもしれない、という論文でした。次に点滴ではなく内服で検討した論文をご紹介します。

 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22402954

 

こちらの論文では、腹腔鏡胆嚢摘出術という手術に対してビタミンCを内服してもらい、術後の痛みがどうなるか評価しています。

対象となった80名には、麻酔開始1時間前に2gのビタミンCを内服する群と、プラセボ(何の効果もない粒)を内服する群に分かれてもらいました。

術後の痛みに対しては、上の論文と同じようにPCAという方法でモルヒネを使いました。

 

その結果、術後24時間のモルヒネ使用量は、ビタミンC群では16.2mg、プラセボ群では22.mgとビタミンC群の方が明らかに少なくなるという結果でした。

 

 

問題点があるとすれば、日本では痛みを軽くするためにビタミンCを使う、というのが保険では認められておらず。。。そして、保険診療で入院しているときに、ご希望で自費治療を加えることも「混合診療」として認められておらず。。。せっかく、この論文ではビタミンCの効果がありそうだとわかっているのに試すことができない状況です。可能性があるとすれば、事前にご自身でビタミンCを用意してもらって、術前に内服していいのかどうかを確認してもらうという方法でしょうか。間違っても、主治医に隠れてこっそり飲むなんてことはしないでくださいね。。。

 

ビタミンCを痛み軽減のために使えるように保険で認められるのを待つしかない状況です。。。

 

(ビタミンCである程度痛みが軽くなるのは確かなようですが、何もビタミンCを使わなくても、今回の論文で出てくるモルヒネのような痛み止めをしっかり使ってコントロールするだけでも問題ない気はします。ただし、同じ痛み止めを使う量が増えてくると、それによる副作用が増えてくることがあるので、もし痛み止めによる副作用が問題になるようであれば、ビタミンCを併用して、痛みをコントロールするのは、良い選択肢と言えるでしょう)

 

 

 

 

クリニック周辺グルメ 定食屋さん

以前、クリニックの近くのお店を紹介した時には見つけてなかったのですが、すこし歩いたところに美味しそうなお店を見つけました。

 

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山形県の自然食材を生かしたカフェ定食をだされている「フクモリ」さん。

 

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しかも日替わり定食が「山形ハーブ鶏のきじ焼き」!!!

 

鶏肉好きとしては入らずにはいられません。

 

幸い、店内もあまり混んでなかったので入ってみると、静かな雰囲気でゆっくり食事ができる環境。

 

中央にある長机に案内されて座ると、、、目の前に別のお客さん、、、

 

なんか目のやり場に困ります。

 

隣は同い年くらいの男性、対面に座るのは同い年くらいの女性が2人。

机にLEDをつけてボタンを押したらフィーリングカップル成立だな、なんて事を思いつつ日替わり定食をオーダー。

 

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と、ここで写真を撮ろうとしたんですが、なぜかアプリの調子が悪くて撮れず、、、

 

新鮮な野菜が添えられた鶏肉の照り焼きと、切り干し大根、ご飯とお味噌汁のセットです。

 

鶏肉料理というと、たまにモモ肉じゃなくてムネ肉を使っているお店があって、いくら調理を工夫していても、やはりムネ肉ではパサパサした感じがして悲しくなるのですが、こちらの鶏肉はしっかりモモ肉。しかも、非常に柔らかいので、鶏肉好きとしては最高の出来栄えです。

 

切り干し大根も、なんとなくほんのり甘くて非常に美味しく頂けました。

 

フィーリングカップルなテーブルを除けば非常に良いお店だったので、また次回も伺いたいと思います。

性格が変わる卵巣腫瘍

今回は

 

性格が変わってしまう卵巣腫瘍

 

について説明したいと思います。

 

正直、私自身は10年以上産婦人科医をしていて、診たことがありません。

 

学会や論文で、そのような卵巣腫瘍がある、という話を聞くレベルにとどまっていて、もし関わることがあれば、診断しなければいけないな、と思っている疾患です。

 

というのも、見つかるキッカケが「突然の性格変化」なので、なかなか婦人科を受診されることにならないんですよね、、、

 

そんな訳で、今日は性格が変わってしまう卵巣腫瘍について、論文を交えながら紹介したいと

思います。

 

まず、肝心の病名としては

 

抗NMDA受容体脳炎

 

と言います。

 

これは、記憶や学習にまつわる脳の中のNMDA受容体という部分を障害してしまうために、さまざまな神経症状が出る病気です。

 

2008年には国内で100名の報告がありましたが、その9割は女性であり、年齢の中央値は23歳でした。

 

また、その60%には卵巣腫瘍の一種である「奇形腫」を合併すると言われています。

 

早めに卵巣腫瘍を見つけて摘出してしまうことが、その後の経過に最も良いと言われているので、婦人科医としては頭に入れておきたい疾患です。

 

典型的な症状の出方としては、まず最初に発熱や頭痛、体のだるさのような風邪症状が出ます。

 

次に、無気力、無関心、うつ、不安などの感情障害が始まり、さらに幻覚や妄想など統合失調症のような症状が急激に進みます。

 

そして、今度は逆に動きがなくなって、言葉も喋らなくなり、周りからの刺激にも反応しない状態が出てきます。

また、口や手が自分の意図しない動きをし始めることもあります。

 

 

以上のように、今まで何ともなかった女性が、急に性格変化をきたした場合には、卵巣腫瘍の合併がないかどうかを考えないといけない、という疾患について説明しました。

 

なかなか性格変化で婦人科を最初に選ぶことはないと思いますが、近くの方に急な性格変化を認めた場合は、婦人科受診も検討してもらえればと思います。

 

過活動膀胱が性機能に及ぼす影響

トイレが近くなる過活動膀胱という状態 - 東日本橋レディースクリニック

 

以前、過活動膀胱という状態について説明しました。

 

今回は、その過活動膀胱と性機能障害について書きたいと思います。

 

まず、性機能障害とは性交時の痛み、腟の痛みを伴う痙攣、性欲や性的興奮、オルガスムの問題などを言います。

 

わかりやすい指標としては、FSFIスコアというものがあり、性欲、性的興奮、腟潤滑、オーガズム、性的満足、 性交痛の 6 つの項目について過去 1 ヶ月の状況を質問するアンケート方法があります。

 

FSFIは、それぞれの項目について点数化し、それを合計してトータルスコアを算出するもので、点数が高いほど良好な状態を示します。

26.55点以下の場合、性機能障害とされています。

 

具体的な項目は以下のリンク先で確認してみてください。

 

https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/repro/patient/sexual_impairment/question01.pdf

 

次に過活動膀胱と性機能障害に関する論文です。

 

Impact of Overactive Bladder-Wet Syndrome on Female Sexual Function: A Systematic Review and Meta-Analysis. - PubMed - NCBI

 

過活動膀胱には尿失禁を伴う場合と、尿失禁を伴わない場合があるのですが、尿失禁を伴う過活動膀胱が性機能障害に関わるリスクが高い事がわかりました。

 

また、過活動膀胱の治療によって、性機能障害のリスクも0.19倍に大幅に減少する事がわかりました。

 

Severity of urinary incontinence is associated with prevalence of sexual dysfunction. - PubMed - NCBI

 

またこちらの論文でも、尿失禁の程度が酷いほど、性機能障害に関係するという結果も出ています。

 

Does the Severity of Overactive Bladder Symptoms Correlate With Risk for Female Sexual Dysfunction? - PubMed - NCBI

 

こちらの論文では、18歳以上の過活動膀胱である女性267人を対象に調査しています。

 

平均年齢は50.2歳で、54.3%が閉経していました。また、閉経前の女性では65.6%の方に性機能障害のリスクがあり、閉経後の女性では86.2%の方に性機能障害のリスクがありました。

 

このように多くの論文で過活動膀胱と性機能障害の関連性が指摘されています。

 

そこで、性機能障害の改善のための治療法について紹介したいと思います。

 

 

Percutaneous Tibial Nerve Stimulation Improves Female Sexual Function in Women With Overactive Bladder Syndrome. - PubMed - NCBI

 

こちらの論文では、過活動膀胱のある女性の性機能障害に対して、経皮的脛骨神経刺激という方法が効くかどうかを試しています。

 

経皮的脛骨神経刺激と言うのは、下のような機械を使って、足首の部分に電極を貼って神経を刺激する方法です。

 

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対象となったのは尿失禁を伴わない過活動膀胱の女性41名で、上で説明したFSFIスコアが26.55点未満の方であり、26.55点以上になった場合を効果ありと判断しました。

 

その結果、51%(21名)が効果ありと判断され、うち9名の治療前FSFIスコア18.11点が、治療によって31.4点に大きく改善していました。

 

The impact of Mirabegron on sexual function in women with idiopathic overactive bladder. - PubMed - NCBI

 

次の論文では、過活動膀胱に対してミラベグロン(商品名:ベタニス)を使用して性機能障害が改善しないかを調べています。

 

対象となったのは過活動膀胱のある50名の女性で、49名は性機能障害がありました。

 

ミラベグロンでの治療開始後12週間が経過した時点で、過活動膀胱の症状は明らかに改善し、59.5%は完全に尿失禁が治りました。

 

42名(84%)のFSFIスコアは、18.9点から21.8点へと明らかな改善が認められ、16名(32%)は26.55点以上に改善しました。

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2013/0/2013_1327/_pdf/-char/ja

 

また、こちらの論文では過活動膀胱の治療として挙げられる骨盤底筋運動によって、FSFIか12.4点から23.3点にまで改善したと報告されています。

 

このように過活動膀胱という状態は性機能障害と深く関わっており、また過活動膀胱の治療を行う事で、性機能障害も改善する可能性が期待できます。

 

もしも、過活動膀胱と共に性機能障害の悩みがある方がいましたは、一度かかりつけでご相談されてはどうでしょうか?

 

なお、残念なことに性機能障害に関する認識はあまり広がっていない可能性が高く、どちらかというと過活動膀胱の治療が中心になるかもしれません、、、

 

過敏性腸症候群の方の性生活に関する問題

過敏性腸症候群という名前を聞いたことはあるでしょうか?

 

これは、小腸や大腸に病気などの異常が見つからないのに、便通の異常や腹部の不快な症状が続く病気のことです。

 

女性のほうが多く、年齢とともに減ってくることがわかっています。命に関わる病気ではありませんが、お腹の痛み、便秘・下痢、不安などの症状のために日常生活に支障をきたすことが少なくありません。

 

診断基準としては、以下のようなものが挙げられます。

 

・最近3ヵ月の間に、月に3日以上にわたってお腹の痛みや不快感が繰り返し起こり、次に挙げる特徴の2つ以上が当てはまる。

1)排便によって症状がやわらぐ

2)症状とともに排便の回数が変わる(増えたり減ったりする)

3)症状とともに便の形状(外観)が変わる(柔らかくなったり硬くなったりする)

 

もちろん、こういった症状があった場合に、全てが過敏性腸症候群にはなりません。何か他に原因となる病気がないかを調べた上で、特に原因となるようなものが見つからなかった場合に、過敏性腸症候群という診断になります。

 

そこで、今回はそんな過敏性腸症候群の患者さんと、その性生活に関する論文を見つけたのでご紹介したいと思います。

 

Could problems in the bedroom come from our intestines? A preliminary study of IBS and its impact on female sexuality. - PubMed - NCBI

 

こちらの論文では、過敏性腸症候群の症状が性生活にどの程度影響するかを調べています。

 

対象となったのは、23〜33歳の307名の女性で、そのうち143名が過敏性腸症候群と診断されていました。

 

過敏性腸症候群の143名のうち、41名(29%)は重症、68名(47%)は中等症、34名(24%)は軽症でした。

 

その結果、性機能障害の確率は、過敏性腸症候群のある方で48%に上りました(過敏性腸症候群のない健康な方では23%)

 

性機能障害:「性行為への関心が減り興奮が困難になること」、「オルガズムの障害」、「性行為に関する痛み・挿入障害」などが当てはまります。

 

また、性機能に関するアンケートである女性性機能指数というスコアでは、健康な方と過敏性腸症候群が軽症の方では30点、中等症では26.2点、重症の方では24.4点という結果でした。

 

女性性機能指数というアンケートに関しては、以下の表をご参照下さい。

 

https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/repro/patient/sexual_impairment/question01.pdf

 

このように、過敏性腸症候群は症状が重くなるほど、性生活に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。

 

もし、過敏性腸症候群に悩んでいる方で、性生活にも困っている方がいましたら、まずはその二つが関係しているのだということをわかっていただければと思います。

 

そして、過敏性腸症候群の症状が重いほど、性生活に影響を及ぼす可能性から考えて、過敏性腸症候群の治療を進めれば、性生活に関する症状も改善する可能性があるため、かかりつけで相談されることをお勧めします。