東日本橋レディースクリニック

東日本橋にある駅チカクリニックです。診察中には説明しきれない事を中心に女性医療に関する事を書いています。

ブログ移行のお知らせ

今まで100記事ほど書いてきたのですが、ちょっとブログを移行しようと思います。

 

というのも、平和島レディースクリニックのブログを書いていた時は、同じくらいの記事数で毎日500人ほどの方に見てもらえていたんですね。

 

ところが、今は100人程度。

 

書いているのは私自身で変わらないですし、内容も平和島レディースクリニックの頃とあまり変わらなくて、普段の診療で気になる事などが中心。

 

そこで少し違うブログサービスを調べてみたんですが、月間訪問数というのが

 

はてなブログ 8000万

 

に対して、

 

アメブロ 2億2千万・・・

 

全然違う、、、

 

ということで、試しにアメブロを始めてみたら、3日までもう1日50アクセスになりました。

 

やはり、情報発信するにはより多くの方に見てもらわないと意味がないので、少しずつアメブロに移行したいと思います。

 

https://ameblo.jp/hnb-lc

お題「今日のおやつ」

お題「今日のおやつ」

 

おやつ、食べないです。

 

と言ったら身も蓋もないので、今までおやつを食べてきたことを振り返ると、当直中に良く食べていたことを思い出します。

 

一番勤務が過酷だった時は、朝8時には病院に行き、病棟で入院患者さんを診た後、9時から外来。ノンストップで1時過ぎまで診察があり、1時から予定されている手術へ。

 

時間的に無理がある予定の組み方ですが、そうでもしないと手術の終わる時間が遅くなってしまい、他のスタッフの過重労働に繋がる訳です。

 

そのためお昼ご飯は食べられないし、昼休みなんて全くない前提で予定を組みます。

 

幸い、外来をやっている診察室から手術室へ向かう途中に売店があるので、そこでウィダーインゼリーを買って、手術室に向かう途中に流し込みながら、何とか空腹を抑えて手術に向かうことも日常茶飯事でした。

 

そんな忙しさの中でも、当直があると、そのまま次の日の朝まで病院内に泊まり込みます。

こう書くと、次の日の朝に帰れるのかと思われがちですが、そのまま次の日の通常勤務が始まります。

 

つまり、朝8時に始まった勤務が、翌日の夜まで続くのです。実に40時間に違い連続勤務、、、

 

そんな中でも、当直の時間帯は少しだけゆっくりできる事があります。そうなってくると、不思議とオヤツが食べたくなるんですね。

 

連続勤務からのストレスで食べてしまっていたのでしょう。

 

院内の売店でプチシリーズを買っては、その日のうちに何本も食べてしまう事も、、、

 

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太りそうなものですが、お昼ご飯を抜いているので、不思議と体重は増えませんでした、、、

 

そんなオヤツ漬けの当直でしたが、開業して当直というものがなくなると、本当におやつを食べる事がなくなりました。あの時のような連続勤務から来るストレスから解放されたからだと思います。

 

これからも、プチシリーズに手を出したら何かストレスがあるのではないか、という指標にしたいと思います。

 

 

 

お題「思い出のWebサービス」

お題「思い出のWebサービス」

 

高校生の頃、@niftyというサービスがありました。

 

当時はパソコン通信と呼んでいた気がするのですが、インターネットのごく初期の時代で、今のように光回線なんてものはなく、ADSLもなく、純粋に電話回線につないで通信できるものがあったんです。

 

なので、パソコン通信をしている間は家の固定電話が使えない、という。。。

もちろん携帯電話なんてない時代でした。

 

それで、その@niftyにはチャットで全国の人とやりとりできる場所があって、みんなが思い思いに好きなことを話していたんですね。

チャットなので、どんどん会話が流れていって、自分が答えを入力する頃には、もうその話題はとっくに流れた後なんてよくありました。

 

そこで、私はどうしてもタイピングが早くなりたいと思い、父にタイピングソフトを買ってもらったのです。

 

今ならゲーム要素の多少あるタイピングソフトも沢山あると思うんですが、当時は無味無臭、無色透明のひたすら表示されている言葉を入力するだけのソフトでした。

 

それでもコツコツ練習し、徐々に入力するのが早くなっていくと、今度はパソコン通信のチャットが遅く感じるようになっていきました。

 

自分が入力しても、なかなか他の人の返事が来ない。やっと来たと思ったら、とても短い文章。

 

せっかくタイピングを練習したのに、結局チャットのスピードの遅さが逆にストレスになって、辞めてしまう結果になりました。

 

その後、無事大学に合格し、クラスでパソコンの授業があった時、ダントツでクラス1番のタイピングスピードだったのは良い思い出です。

 

ちなみに、医師として働き始めて、一番役に立っているスキルも、やはりタイピングです。

 

研修医の頃は、指導医レベルの先生方が人差し指で一つ一つタイピングしているのを見て、何て時間がもったいないんだ、と思ったものです。

 

ということで、まだタイピングスピードがゆっくりの方は頑張ってタイピングを練習しましょう。

 

本当に役に立ちます。

お題「これって私だけ?」

お題「これって私だけ?」

小学生の頃、太陽を肉眼で見るのが大好きでした。。。

本当はダメなんですよ、肉眼なんかで見るのは。

でも、なぜか太陽を見るとクシャミが出るんです。

クシャミって出ると少しスッキリするじゃないですか。

だから、小学生の頃は、頻繁に太陽を見ては、わざとクシャミをしていました。


さすがに大人になってからはやらなくなりましたけど、代わりに別のものでクシャミが出るようになりました。

 

それは

 

<b>チョコレート</b>

 

というよりカカオです。

 

甘いチョコレートではまず出ないんですが、カカオ濃度が高いと鼻がムズムズしてきて、決まって2~3回はクシャミが出るんです。

 

きっとアレルギーだと思うんですが、濃いチョコレートだと確実にクシャミが出るんです。

 

チョコレートが大好きなので、毎回クシャミをしながら食べています。

 

これ以上アレルギー症状がひどくならないように祈りながら。。。

 

過活動膀胱が性機能に及ぼす影響

トイレが近くなる過活動膀胱という状態 - 東日本橋レディースクリニック

 

以前、過活動膀胱という状態について説明しました。

 

今回は、その過活動膀胱と性機能障害について書きたいと思います。

 

まず、性機能障害とは性交時の痛み、腟の痛みを伴う痙攣、性欲や性的興奮、オルガスムの問題などを言います。

 

わかりやすい指標としては、FSFIスコアというものがあり、性欲、性的興奮、腟潤滑、オーガズム、性的満足、 性交痛の 6 つの項目について過去 1 ヶ月の状況を質問するアンケート方法があります。

 

FSFIは、それぞれの項目について点数化し、それを合計してトータルスコアを算出するもので、点数が高いほど良好な状態を示します。

26.55点以下の場合、性機能障害とされています。

 

具体的な項目は以下のリンク先で確認してみてください。

 

https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/repro/patient/sexual_impairment/question01.pdf

 

次に過活動膀胱と性機能障害に関する論文です。

 

Impact of Overactive Bladder-Wet Syndrome on Female Sexual Function: A Systematic Review and Meta-Analysis. - PubMed - NCBI

 

過活動膀胱には尿失禁を伴う場合と、尿失禁を伴わない場合があるのですが、尿失禁を伴う過活動膀胱が性機能障害に関わるリスクが高い事がわかりました。

 

また、過活動膀胱の治療によって、性機能障害のリスクも0.19倍に大幅に減少する事がわかりました。

 

Severity of urinary incontinence is associated with prevalence of sexual dysfunction. - PubMed - NCBI

 

またこちらの論文でも、尿失禁の程度が酷いほど、性機能障害に関係するという結果も出ています。

 

Does the Severity of Overactive Bladder Symptoms Correlate With Risk for Female Sexual Dysfunction? - PubMed - NCBI

 

こちらの論文では、18歳以上の過活動膀胱である女性267人を対象に調査しています。

 

平均年齢は50.2歳で、54.3%が閉経していました。また、閉経前の女性では65.6%の方に性機能障害のリスクがあり、閉経後の女性では86.2%の方に性機能障害のリスクがありました。

 

このように多くの論文で過活動膀胱と性機能障害の関連性が指摘されています。

 

そこで、性機能障害の改善のための治療法について紹介したいと思います。

 

 

Percutaneous Tibial Nerve Stimulation Improves Female Sexual Function in Women With Overactive Bladder Syndrome. - PubMed - NCBI

 

こちらの論文では、過活動膀胱のある女性の性機能障害に対して、経皮的脛骨神経刺激という方法が効くかどうかを試しています。

 

経皮的脛骨神経刺激と言うのは、下のような機械を使って、足首の部分に電極を貼って神経を刺激する方法です。

 

f:id:obgyne:20191108221257j:image

 

対象となったのは尿失禁を伴わない過活動膀胱の女性41名で、上で説明したFSFIスコアが26.55点未満の方であり、26.55点以上になった場合を効果ありと判断しました。

 

その結果、51%(21名)が効果ありと判断され、うち9名の治療前FSFIスコア18.11点が、治療によって31.4点に大きく改善していました。

 

The impact of Mirabegron on sexual function in women with idiopathic overactive bladder. - PubMed - NCBI

 

次の論文では、過活動膀胱に対してミラベグロン(商品名:ベタニス)を使用して性機能障害が改善しないかを調べています。

 

対象となったのは過活動膀胱のある50名の女性で、49名は性機能障害がありました。

 

ミラベグロンでの治療開始後12週間が経過した時点で、過活動膀胱の症状は明らかに改善し、59.5%は完全に尿失禁が治りました。

 

42名(84%)のFSFIスコアは、18.9点から21.8点へと明らかな改善が認められ、16名(32%)は26.55点以上に改善しました。

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2013/0/2013_1327/_pdf/-char/ja

 

また、こちらの論文では過活動膀胱の治療として挙げられる骨盤底筋運動によって、FSFIか12.4点から23.3点にまで改善したと報告されています。

 

このように過活動膀胱という状態は性機能障害と深く関わっており、また過活動膀胱の治療を行う事で、性機能障害も改善する可能性が期待できます。

 

もしも、過活動膀胱と共に性機能障害の悩みがある方がいましたは、一度かかりつけでご相談されてはどうでしょうか?

 

なお、残念なことに性機能障害に関する認識はあまり広がっていない可能性が高く、どちらかというと過活動膀胱の治療が中心になるかもしれません、、、

 

過敏性腸症候群の方の性生活に関する問題

過敏性腸症候群という名前を聞いたことはあるでしょうか?

 

これは、小腸や大腸に病気などの異常が見つからないのに、便通の異常や腹部の不快な症状が続く病気のことです。

 

女性のほうが多く、年齢とともに減ってくることがわかっています。命に関わる病気ではありませんが、お腹の痛み、便秘・下痢、不安などの症状のために日常生活に支障をきたすことが少なくありません。

 

診断基準としては、以下のようなものが挙げられます。

 

・最近3ヵ月の間に、月に3日以上にわたってお腹の痛みや不快感が繰り返し起こり、次に挙げる特徴の2つ以上が当てはまる。

1)排便によって症状がやわらぐ

2)症状とともに排便の回数が変わる(増えたり減ったりする)

3)症状とともに便の形状(外観)が変わる(柔らかくなったり硬くなったりする)

 

もちろん、こういった症状があった場合に、全てが過敏性腸症候群にはなりません。何か他に原因となる病気がないかを調べた上で、特に原因となるようなものが見つからなかった場合に、過敏性腸症候群という診断になります。

 

そこで、今回はそんな過敏性腸症候群の患者さんと、その性生活に関する論文を見つけたのでご紹介したいと思います。

 

Could problems in the bedroom come from our intestines? A preliminary study of IBS and its impact on female sexuality. - PubMed - NCBI

 

こちらの論文では、過敏性腸症候群の症状が性生活にどの程度影響するかを調べています。

 

対象となったのは、23〜33歳の307名の女性で、そのうち143名が過敏性腸症候群と診断されていました。

 

過敏性腸症候群の143名のうち、41名(29%)は重症、68名(47%)は中等症、34名(24%)は軽症でした。

 

その結果、性機能障害の確率は、過敏性腸症候群のある方で48%に上りました(過敏性腸症候群のない健康な方では23%)

 

性機能障害:「性行為への関心が減り興奮が困難になること」、「オルガズムの障害」、「性行為に関する痛み・挿入障害」などが当てはまります。

 

また、性機能に関するアンケートである女性性機能指数というスコアでは、健康な方と過敏性腸症候群が軽症の方では30点、中等症では26.2点、重症の方では24.4点という結果でした。

 

女性性機能指数というアンケートに関しては、以下の表をご参照下さい。

 

https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/repro/patient/sexual_impairment/question01.pdf

 

このように、過敏性腸症候群は症状が重くなるほど、性生活に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。

 

もし、過敏性腸症候群に悩んでいる方で、性生活にも困っている方がいましたら、まずはその二つが関係しているのだということをわかっていただければと思います。

 

そして、過敏性腸症候群の症状が重いほど、性生活に影響を及ぼす可能性から考えて、過敏性腸症候群の治療を進めれば、性生活に関する症状も改善する可能性があるため、かかりつけで相談されることをお勧めします。

帝王切開の傷が感染しないように

2013年での日本での帝王切開率は18%と言われています。また、世界的にも帝王切開の比率は3割近くになっています。

 

帝王切開は赤ちゃんにとってはストレスの少ない出産方法ですが、お母さんにとってはお腹を切ることになるため、負担が大きく、帝王切開率をそれほど上げないことも大切になってきます。

 

そこで、今回は帝王切開のリスクの1つである術後感染についての論文をご紹介したいと思います。

 

帝王切開では、お腹を大きく切るため、その傷痕に感染を起こすことがあり、もし感染を起こしてしまうと、再手術が必要になったり、入院期間が延びることになります。

 

そこでこの論文では、帝王切開の傷跡が感染するリスクについて評価しています。

 

https://www.ejog.org/article/S0301-2115(09)00646-0/fulltext#/article/S0301-2115(19)30347-1/fulltext

 

2005年から2016年にかけてアイルランドで出産した妊婦さん802,182人を対象にしたところ、219,859人(27.4%)が帝王切開で出産していました。

 

そのうち、1,396人(0.63%)が帝王切開の傷痕に感染を起こしました。

 

内訳を見てみると、35歳以上では25歳以下に比べて感染リスクが40%高く、糖尿病や尿路感染があると2倍のリスクになりました。

 

また、早期破水や出産中の発熱、出産後の出血も感染リスクを40〜60%高めていました。

 

何より帝王切開の傷の部分に血腫(血の塊)が出来ることは、感染リスクを大きく高めていました。

 

血腫というのは全ての手術に起きうることですが、塊を作ってしまっているため、抗生物質を使っても中々効かにくく、最終的には再手術をして血腫を取り除くことも多い状態です。

 

特別、普段から何かに気を付けて血腫予防ができるわけではありませんが、術後の感染という点で考えると、糖尿病によるリスクは日頃から気をつけられる点かと思いますので、血糖値のコントロールはしっかりするようにしましょう。